あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも
望郷をテーマにした歌。
異郷の地で月を見て、故郷の景色を思い出すという趣旨だが、その主題の月を、最後に持ってきていて、短い歌の中に、ストーリー性を生み出している。
天の原は、前の歌の解釈を天の河とみれば、前の歌とのつながりが読み取れる。
天の原という一般的な名称と、春日の三笠の山、という具体的な地名を並べているのが面白い。
物語の背景を知れば、唐の地ということになるが、場所は特定されていないので、別な場所を想定することもできる。
かも、と最後に言い切っていないのが、この歌を嫌味のないものにしている。
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