2013年8月25日日曜日

15. きみがためはるののにいでてわかなつむ

きみがため はるののにいでて わかなつむ わがころもでに ゆきはふりつつ

百人一首の中でも、屈指の名句の一つだろう。

言葉が流れるように並んでいて、まったく、不自然さを感じない。

今日から見ても、難しい、あるいは、わからない言葉も一切ない。

見方によっては、深みがない、味がないという、ということになるかもしれない。

若菜という春の言葉と、雪という冬の言葉が同時に登場し、季節の変わり目を、見事に表現している。

最初に春を出し、後に、冬を出しているのが、さらに効果的だ。

その最後の部分は、いわば”落ち”になっており、雪が降っている寒い中で、愛する人のために、若菜を摘んでいる、という情景が浮かび上がる。

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