2013年10月12日土曜日

21. いまこむといひしばかりにながつきの

いまこむと いひしばかりに ながつきの ありあけのつきを まちいづるかな

実に、わかりやすく、そして、読みやすい歌だ。

解釈については、選者といわれる定家は、いつのまにか秋になってしまった、という、長い期間を待ち続けた、という解釈をとっている。

一般的には、一晩待っているうちに、有明の月が出て来てしまった、という、一夜の出来事、という解釈が行われている。

恋する人の言葉を信じて待ち続ける女性。秋の夜。有明の月。あまりにも、紋切り型になりがちな題材を使い、これほどの歌にしたてるあたり、かなりの技術力の高さが感じられる。

0 件のコメント:

コメントを投稿