2014年2月23日日曜日

36. なつのよはまだよひながらあけぬるを

なつのよはまだよひながらあけぬるを くものいつこにつきやどるらむ

夏の夜の短さを表すために、まだ月が沈みきらないうちに、夜が明けてしまい、月は雲のどこかでに、宿をとっている、と詠んでいる。

シャレの効いた、技巧的な作品。

いかにも、平安貴族が詠んだ歌、という感じがする。

月といえば、秋の月がよく詠まれる。この歌では、夏の夜の短さにかけて、月を登場させている。

作者は、ここでは夏の月に魅せられている。月を見たいのに、雲の後ろに隠れてしまった、というニュアンスがある。

夏の夜の暑さに、眠れなかったのだろうか、それとも、物思いに耽っていたのだろうか。

月は、自分が思う人の象徴なのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿